高校英語の構文の基礎知識と学習法

2023年09月27日


高校英語では構文も学ぶ暗記する必要があります。

構文とは何か?

構文という言葉はよく聞きますよね。でも構文という言葉の意味をしっかり理解しないまま使っている高校生も多くいます。そのため、ここでしっかり構文という言葉の定義をしましょう。英語の構文とは「文の構成・文の構造・文の組み立てを表す言葉」になります。感覚としては熟語やイディオムに近いものになります。例えば「be concerned about」というのは「~について心配している。」という意味になりますが、これは一語ずつ和訳するものではなく、三語まとめて一つの意味を表します。構文というのは熟語のもう少し範囲が広いものを言います。実際に構文が使われている文を三つ挙げます。

(1) It is said that he is a smart man.
(2) Mary arrived early enough to see the movie.
(3) Tony is too full to eat any more.

上記の三つの文は全て特定の構文を使っています。要するに文の中に特定の語の組み合わせを入れる事で、その文全体で特定の意味を表す表現を構文と言います。文法書を開いてじっくり読んでみて下さい。構文がぎっしり詰まっていると思います。これらが構文です。熟語やイディオムに近いという事はご理解頂けると思います。ただ構文はそれより文全体の意味を支配する事が多いものになります。つまりあなたが文章読解を行う際にその文に使われている構文を知らない場合、その文を和訳する事はできません。仮にできても正しくないものになる可能性が高いです。それは熟語やイディオムも同じですよね。

先ほど書いた三つ文では、それぞれに以下の構文を使っています。そしてそれを使って和訳すると次の通りになります。

(1) 彼は賢い人だと言われている。(構文:It is said that「~と言われている。」)
(2) メアリーはその映画を見れるほど早く到着した。(構文:enough to「~できるほど。」)
(3) トニーは満腹過ぎてこれ以上食べる事ができない。(構文:too to「~過ぎてできない。」)

いかがでしょうか。もしあなたが上記に書いた構文の訳を知らないと、実際に読解時に上記のような文に遭遇した場合に和訳する事ができなくなります。これは熟語やイディオムと同じです。ただ熟語やイディオムは一つでもそこに入っている単語の意味が分かればある程度は訳が予想できるのに対し、構文の場合はそれぞれの単語の意味だけを知っていても和訳できないものが多くあります。上記に書いた構文は比較的簡単なものになりますが、難易度が上がると構文まるごと暗記しないと和訳できないものも充分あります。

構文の学習・暗記は非常に重要です。

つまり大学受験の英語対策として高校生は構文の暗記も進める必要があります。しかし難しいのはタイミングですよね。単語の暗記だけでも大変なのに、どのタイミングで構文の暗記を進めていいか迷うと思います。答えを言ってしまうと、高校範囲の英文法の学習が終了した後に構文を学び暗記できると理想です。何故なら構文は文法書に多く含まれているからです。例えば仮定法では「If 」という表現の使い方を学びますが「If S were~,」と書いて表すのも厳密には構文になります。つまり構文は文法学習時に学ぶものなので、文法終了後に復習も兼ねて行うのが理想です。文法を知らない段階だと大変なので、まずはしっかり文法を学ぶようにしましょう。

構文に関する本は色々と出版されていますが、余裕があれば文法で学ぶ必要な表現を暗記した後、構文の暗記も単語暗記のように進めていけると理想です。構文を暗記すればより文章が和訳しやすくなるので、読解演習時には特に頻出の表現は暗記するようにしましょう。

構文の学習方法・暗記方法等についてお悩みであれば以下のフォームからご遠慮なくご相談下さい。ご相談だけでも承ります。

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