2023年10月06日
リスニング演習を行う時に、単語と文法を知っている筈なのに上手く聞き取れないという場合は「ディクテーション」を行いましょう。今回はディクテーションについて説明させて頂きます。
リスニング力を上げるにはディクテーションも効果的です。
ディクテーションとは聞いた英語を一語ずつ書き取る勉強法の事を言います。もちろんリスニングでは話がどんどん先に進んでしまいますので、できれば一文だけ聞いて、そこで止めてから話された音声を紙に書き取りましょう。そして次の文を聞いてから止めて、また書いて次の文に進むというサイクルを繰り返していきます。これがディクテーションです。単語と文法を知っている筈なのに上手く聞き取れないという場合はディクテーションが最も効果的です。何故でしょうか？
ディクテーションが効果的な理由
理由はディクテーションを行う事で自分の聞き取れない発音を知る事ができるからです。それをしっかり覚えればリスニング力は向上します。また発音が聞き取れても速度や他の言葉を併せて読んだ場合に発音がどう変化するかをディクテーションを行う事で理解できるようになります。ディクテーションで書き取れない文を理解できる事は絶対にできません。何故なら「書き取れない＝理解できない」からです。また単語や構文を知らないから書き取れない場合もありますが、それがディクテーションを行う事で分かるようになります。
ディクテーションで正しい単語や構文が書き取れない場合は英文をよりスローで再生してみましょう。ゆっくりと流れる音声を聞けばより英語が聞き取りやすくなります。しかしそれでも理解できない場合はスクリプト（原稿）を見て再び聞いてみましょう。そして特定の単語や構文がどのように発音されるかを認識した上で暗記し、同じものを何度も聞いて書き取れるようになる事でリスニングの力は飛躍的に向上します。何故ならしっかり英語を聞き取る事ができるようになるからです。
ディクテーションの目的は流れた音声の英語を正しく認識することにあります。
ディクテーションの目的は「聞いた英語を正しく認識すること」にあります。決して聞いた英語を理解することが最大の目的ではありません。ディクテーションを行うことで自分の認識できる英語が把握できるようになります。そして自分の認識できる英語を正しく理解する事で、認識できない英語の発音を意識して覚える事ができるようになり、最終的にはリスニング力を伸ばす事ができるようになるのです。
ディクテーションを行う場合は既に読解し精読した文章で行う事をお勧めします。何故なら既に単語や文法を知っている筈なので、それがどのような発音で読まれるかということに集中できるからです。リスニングの過去問題を使う場合でも、最初はできればスクリプト（原稿）を見て和訳を行い、単語や文法の暗記を徹底してからディクテーションを行うとより効果的です。
あなたのリスニングの点数を上げるには、ディクテーションが最も効果的です。どんなに単語や文法を暗記したとしても、ディクテーションは必ず行うようにしましょう。
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