2025年07月01日
事業部制組織とは?
1-1.事業部制組織の特徴
事業部制組織とは、経営陣(トップ・マネジメント)の下にある組織を事業部で分けた組織になります。分け方としては以下のような方法があります。
1.製品・サービスで分ける。
事業部制組織で下部組織を分ける一つの目の方法は「製品・サービス」で分ける方法です。例えばA製品・B製品・Cサービスを扱う企業が、それぞれの製品・サービスごとに事業部を分けるケースがこれに該当します。(A製品事業部・B製品事業部・Cサービス事業部など。)このように製品・サービスで事業部を分けることでそれぞれの事業部が単一事業のみを有する事業会社のようになります。
2.地域・エリアで分ける。
事業部制組織で下部組織を分ける二つの目の方法は「地域・エリア」で分ける方法です。例えば企業が米国・北海道・四国・韓国・中国で事業を展開しているとします。このケースで各事業をエリアごとに分類するのがこの方法です。(米国支社・北海道支社・四国支社・韓国支社・中国支社など)このように地域・エリアで事業部を分けることで別地域にある企業が独立した小企業のようになります。
3.顧客単位で分ける。
事業部制組織で下部組織を分ける三つの目の方法は「顧客単位」で分ける方法です。例えば企業が幾つかの主要な顧客セグメントに製品・サービスを販売しているとします。このケースで顧客単位でセグメントを分類するのがこの方法です。(50代以降、30~50代までの女性、20~30代の男性など)このように顧客単位で事業部を分けることで各事業部はそのセグメントに集中することができるようになります。
1-2.事業部制組織を理解しておきましょう。
上記の通り事業部制組織は機能別組織とは異なる組織形態になります。これらの違いをしっかりと理解した上で組織について考えられるようになって下さい。事業部制組織の特徴は別記事で解説していますので、こちらもご一読下さい。「事業部制組織のメリット・デメリットを3つずつ解説!導入前に知っておくべきポイント」