2025年04月25日
MBAと資格の違い。
まず結論から述べるとMBAは資格ではなく学位です。
特定の経営大学院が卒業生に与える経営学の修士号をMBAと言います。
MBA(エム・ビー・エー)は「Master of Business Administration」の頭文字を取って作られた言葉です。
そのため当然ですがMBA保有者だけができる独占業務というのはありません。
資格であれば独占業務があります。
例えば有償で法律の助言を行う場合や裁判で依頼人の弁護を行う場合には弁護士の資格が必要です。
有償で税金の助言をするには税理士の資格が必要です。医業を行うには医師免許が必要です。
上記は全て「有資格者」だけができる独占業務であり、無資格者は知識があってもこれらの業務を行う事はできません。
ではMBAに価値はないのか?と言えば、それは全く違います。
何故なら現代ではMBAを上回る経営学の学位・資格は存在しないからです。
(博士号は一般的には研究者が取得する学位です。)
つまりMBA保有者は「経営学の専門家」として扱われる事になります。
例えばコンサルティング会社に就職・転職するにせよ、クライアント企業に経営について
説明するにせよ、また会社の内部で経営幹部に出世するにせよ、経営という言葉が関係する場面では、
MBA保有者は有利になります。何故なら経営学の専門家であるMBA保有者は、その学位を取得
する過程で多くの企業分析や事例研究を行うので、その力が実際の経営に求められるからです。
そのためMBAは資格ではなく学位ではあるが、資格のような力を持っていると言う事ができます。
あなたが経営に興味を持っていれば是非ともMBAの取得を目指してみて下さい。