2025年06月20日
目次
多角化戦略で得られる税務メリット
多角化戦略を行うと税務メリットも享受することができます。その詳細は次の通りです。
1-1.赤字事業との損益通算が可能になる。
例えば企業が黒字経営を行っている場合、多角化による新事業が赤字でも既存事業の黒字と損益通算することができます。また逆に多角化により黒字の事業を育てる事ができれば、既存の赤字事業と損益通算することができます。これにより法人税などの税金を減額することが可能となり、税務メリットを享受することができるようになります。
1-2.繰越欠損金の活用が可能になる。
企業が多角化した後に既存事業による過去の累積赤字(繰越欠損金)を利用すれば、新事業の利益と相殺することで節税効果を実現することが可能です。特に過去の累積赤字が大きい企業は、新事業で利益を出す事に成功すれば、その分を繰越欠損金として新事業の利益と相殺して節税することができるようになります。これにより利益を出しやすくなります。
1-3.節税方法の柔軟性が高まる。
企業が多角化経営を行えば節税方法の柔軟性が高まります。例えば資産の売却タイミングや減価償却の活用方法など、節税方法の選択肢が豊富になることにより、税金の支払いをよりコントロールすることができるようになります。もちろん税法を遵守する必要がありますが、その上で税金の支払いに関してさまざまな対策を講じることができるようになります。
多角化戦略で得られる税務メリット:まとめ
2-1.多角化戦略の税務メリットを理解しておきましょう。
多角化戦略にはさまざまなメリット・デメリットがありますが、税務メリットもしっかりと理解しておきましょう。そして多角化戦略の是非を検討する際は、税効果についてもしっかり念頭に置いて検討するようにしましょう。