英文解釈の効果について説明します。

2023年10月02日



長文読解では普段の学習時に「精読」が必要になります。(別の記事「長文の精読で得られる効果」もご覧下さい。)そして精読を行う時は「英文解釈」も同時に行うべきです。そして一つ一つの英文をしっかり理解する事ができれば必然的に文章を読む速度や正確さが磨かれていきます。では「英文解釈」とはどのような勉強法なのでしょうか。

英文解釈とは何か?

簡単に説明すれば「英文解釈」とは英文の中に含まれる文構造・節や句・品詞等を分析し、それらの使い方や和訳の方法を学ぶ勉強法です。これを徹底する事で英文をより速くそして正確に理解できるようになります。例を挙げます。

(例) You gave me some books yesterday. (昨日、あなたは私に幾つかの本をくれた。)

上記の文は第四文型「SVOO」の文になります。第四文型は「S(主語)がO(1:左側)にO(2:右側)をVする。」と和訳します。この和訳方法を知っていれば、そして各単語の意味を知っていれば簡単に和訳する事ができます。しかしもしこの例で第四文型の訳を知らなければ、そして上記が第四文型の文だと見抜けなければ、どれだけ単語を知っていても正しく和訳する事はできません。次の例を挙げます。

(例) I like to go shopping. (私は買い物に行く事が好きです。)

この例では第三文型「SVO」が使われています。これは基本的な文型ですが「O」の部分に「to go shopping」という不定詞の名詞的用法「買い物に行くこと」が使われています。これが不定詞の名詞的用法であり、名詞的用法「~すること。」は文の中で「名詞」が置ける部分におく事が可能だと知っていれば、本来は名詞が入る所に不定詞が入っている事も理解できるようになります。もう一つ例を挙げます。

(例) He knows that Mary is from America. (彼はメアリーがアメリカ出身であることを知っている。) 

この例でも第三文型が使われています。しかし今回は「O」の部分に不定詞ではなく「that 節」が入っています。「that 節」は「~ということ」と訳すので、ここでは「彼女がアメリカ出身であること」と訳す事ができます。そしてthat 説も文の中では名詞の置ける所におく事ができるので、第三文型の「O」の部分に置かれているのは間違いではないと理解できます。

英文解釈の練習を行う事で和訳力が向上します。

これらの例の通り英文解釈では文の構造や品詞、節や句の使い方について学んでいきます。実際に使われている構造を分析する事で正しく和訳する事ができるようになります。そうすれば、次に同じような表現にぶつかった時、しっかり暗記していれば簡単に和訳する事ができます。このように文章の精読を行う場合は英文解釈を行う事が重要になります。しっかり英文解釈も行いあなたの読解力を高めていきましょう。

英文解釈の勉強法やその他英語の勉強方法についてお悩みの場合は以下のフォームからご遠慮なくご相談下さい。

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