2025年07月01日
財務会計と管理会計
企業の会計には大きく分けて次の二種類があります。それぞれの違いは次の通りです。
1-1.財務会計とは?
財務会計とは企業の外部の利害関係者に報告するための報告書になります。これは決められたルールに乗っ取り作成する必要があります。財務会計には以下の三つがあります。
1.貸借対照表(Balance Sheet:B/S)
一つ目は貸借対照表になります。貸借対照表は英語でBalance Sheetと書くので、その頭文字を取って「B/S(ビーエス)」と書くこともあります。貸借対照表は企業の特定期日における「資産」「負債」「純資産(資本)」の値を表すものです。企業は決算日に必ず貸借対照表を作成する必要があります。
2.損益計算書(Profit and Loss Statement:P/L)
二つ目は損益計算書になります。損益計算書は英語でProfit and Loss Statementと書くので、その頭文字を取って「P/L(ピーエル)」と書くこともあります。損益計算書は一定期間の売上・費用の流れを記入したものです。企業は決算時に必ず一年分の損益計算書を作成する必要があります。
3.キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement:C/F)
三つ目はキャッシュフロー計算書になります。キャッシュフロー計算書は英語でCash Flow Statementと書くので、その頭文字を取って「C/F(シーエフ)」と書くこともあります。キャッシュフロー計算書は企業の現金の増減を計算した書類です。企業の保有現金は損益計算書の利益とは異なる場合が多くあるので、キャッシュフロー計算書を作成し実際のお金の動きを報告します。
1-2.管理会計とは?
管理会計とは企業内部の経営者が意思決定を行うために企業内部に向けて作成する報告書になります。管理会計の書類には幾つかの種類がありますが、基本的に内部に向けたものになるので、企業が独自にルールを設計します。財務会計のようなルールがないのが管理会計の特徴になります。しかし企業経営者が意思決定を行うためには経営状況を正しく把握しておく必要があるので、管理会計も非常に重要になります。
財務会計と管理会計:まとめ
2-1.財務会計と管理会計
上記の通り財務会計と管理会計は目的が異なります。ただし企業を経営するには両方が重要になるので、それぞれの特徴と内容をしっかりと理解しておく必要があります。企業の財務会計と管理会計は必ず理解しておくようにしましょう。もしこれらが理解できていない場合は必ずしっかりと勉強して下さい。