京都大学経営管理大学院(GSM)MBAの概要・特徴・入試を徹底解説

2025年05月10日

京都大学経営管理大学院の概要

1-1.大学院の概要

京都大学経営管理大学院の概要は以下の通りです。

正式名称 京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻
英語名称 Department of Business Administration, Graduate School of Management, Kyoto University
所在地 〒606-8501 京都府京都市左京区吉田本町(吉田キャンパス内総合研究2号館内)
電話番号 075-753-3410
URL https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/
開校時期 2006年4月
開講時間 月曜~土曜 8:45~18:00 (昼間開講)
プログラム 1.ビジネスリーダーシップ専攻
2.サービス・観光・アート専攻
3.プロジェクト・オペレーションズマネジメント専攻
4.会計・ファイナンス専攻)
5.1年半コース(ファイナンス・会計専攻)
6.i-MBA専攻(英語プログラム)
7.京都大学ーコーネル大学国際連携コース専攻
国際認証 EQUIS

*京都大学経営大学院(大学院概要)より抜粋

1-2.プログラム

京都大学経営管理大学院は大きく分けて以下の通り二つのプログラム(日本語・英語)があります。

MBA/専門職学位課程

*京都大学経営大学院(MBA/専門職学位課程(経営管理専攻))より転載

1.日本語のプログラム

日本語のプログラムは次の四つのプログラムがあります。(観光専攻(独立したプログラム)は2024年度入試で募集を終了しています。)「ビジネスリーダーシップ領域」「サービス・観光・アート領域」「プロジェクト・オペレーションズマネジメント領域」「ファイナンス・会計領域」の四つです。これらのプログラムはそれぞれ入学後の指定科目が少し異なります。またファイナンス・会計領域には一年半で終了できるプログラムもあります。日本語のプログラムは指定科目の中から最低でも二クラス(四単位)は英語で行われる授業を受講する必要があります。

2.英語のプログラム

英語のプログラムは大きく分けて「i-MBAコース」「京大・コーネル提携コース」があります。「i-MBAコース」は授業が全て英語で行われます。この中にもそれぞれ専攻があります。また「京大・コーネル提携コース」は一年間ずつ京都大学とコーネル大学(アイビーリーグの名門大学)で学ぶコースであり両大学から学位を取得する事ができます。(京大:MBA・コーネル大学:MMH)このコースはホスピタリティのプログラムでありコーネル大学のホテル経営大学院で学ぶプログラムになります。アイビーリーグの名門大学でも修士号が取得できるプログラムなので、非常に難易度の高いプログラムになります。

京都大学経営管理大学院の特徴

2-1.大学院の特徴

 京都大学経営管理大学院の特徴は次の通りになります。

1.優秀な教授陣

 京都大学経営管理大学院の特徴が極めて優秀な教授陣が在籍している事です。東大・京大の博士号保有者、ハーバード大学やペンシルバニア大学ウォートン校のMBAホルダー、実業界で大活躍された一流の実務家が数多く在籍しています。このような一流の教授陣から直接指導を受けることができるのが、京都大学経営管理大学院の特徴です。一流の実務家と研究者が多く在籍しているので、実務面とアカデミック面の両方の力を高める事が可能です。

2.少人数制

 京都大学経営管理大学院は少人数制になります。数としては教授陣1名に対して学生は約5名程度になります。そのため教授陣からきめ細かい指導を受ける事が可能です。少人数制のため学内はアットホームな雰囲気になっています。教員と生徒がそれぞれ仲良くしているのが特徴でもあり、少人数制のため同時期に入学した学生同士は多くの授業で一緒になります。一般的にビジネススクールではプログラムが異なれば交流はないものですが、京都大学経営管理大学院は少人数制のため、他のプログラムの人達とも授業で一緒になり交流が生まれるのが特徴になります。

3.多様性

 京都大学経営管理大学院は多様性があるビジネススクールになります。留学生約57%に対して日本人約43%、新卒の学生約25%に対して社会人学生は約75%、また女性が約44%に対して男性が約56%になります。つまり多様性が高い組織なので、バックグラウンドが異なる多くの人と交流する事が可能です。ビジネススクールでは年齢・性別・国籍・経歴などが大きく異なるのが普通ですが、京都大学経営管理大学院には英語のプログラムもあり、日本語のプログラムに在籍する学生も英語の授業を最低でも二科目受講する必要がありますので、バックグラウンドの異なる多くの人達と交流しながら学ぶ事になります。


*京都大学経営大学院(数字で見るGSM)より転載

2-2.ワークショップ

 京都大学経営管理大学院はワークショップが開講されています。ワークショップでは一人の教員に対して数人の学生が一年間(二年目の前期・後期)一緒に学習しながら最終発表会に向けて研究を行うことになります。ワークショップで課されるのは修士論文ではありませんが、修士論文相当の内容をまとめ上げる必要があるので、しっかりとした学習及び研究を行う必要があります。ワークショップの最終論文は時間が掛かりますが、ここで担当教員からしっかりと研究テーマや内容について学ぶ事ができるので、京都大学経営管理大学院のワークショップは非常に価値の高いプログラムであると言えます。

京都大学経営管理大学院の入試方法

まず日本語のプログラムは「特別選抜」「一般選抜」という二つの入試方法があり、それぞれ以下の通りになります。また英語プログラムの入試方法は以下の通りです。

3-1.特別選抜

 日本語プログラムの一つ目は「特別選抜」になります。社会人経験を有する人が対象であり入試は「学修計画書」「英語(TOEIC・TOEFL・IELTSより選択)」「面接」の三点から評価されます。基本的に京都大学を志望する社会人は特別選抜で受験する事が推奨されています。(一般選抜を併願で受験する事もできます。)2025年度は104人の出願に対して36人が合格しています。この方法で入学する留学生もいます。内訳としては「学修計画書」と「面接」がそれぞれ200点であり「英語」の100点と併せて500点満点で評価されます。2025年度は104人の出願に対して36人が合格しています。

3-2.一般選抜

 日本語プログラムの二つ目は「一般選抜」になります。一般選抜は社会人経験を有しない新卒でも受験可能です。(社会人は同年度に両方受験する事が可能です。)入試は「専門科目」「英語(TOEIC・TOEFL・IELTSより選択)」「専門小論文」の三つになります。専門科目は「会計学」「経済学」「経営学」「数学」から選択する事ができます。内訳は「専門科目」(200点)「専門小論文」(100点)「英語」(100点)の合計400点満点になります。「専門科目」と「専門小論文」は京都大学の吉田キャンパスで受験する事になります。2025年度は128人の出願に対して25人が合格しています。

3-3.i-MBA・京大・コーネル大学提携コース(KC-CDO)

 これらのコースは「GMAT」や「TOEFL/IELTS」の受験が必要になります。また志望理由等は全て英語で用意する必要があります。コーネル大学の提携コースはコーネル大学にも出願する必要があります。つまり「i-MBA」と「京大・コーネル大学提携コース」は海外MBAと同じ形式で受験する事になります。2025年度のi-MBAコースは123人の出願に対して40人が合格しています。これらのコースへの出願に際して国籍の制限はありませんが、実態としては留学生が多く在籍しているコースになります。

京都大学経営管理大学院の概要・特徴・入試方法:まとめ

以上が京都大学経営管理大学院(GSM)の概要・特徴・入試方法になります。京都大学経営管理大学院は関西圏で最難関のビジネススクールであり、日本全体でもトップスクールに位置づけられるビジネススクールになります。京都大学経営管理大学院の受験についてお悩みであればいつでも当スクールにご連絡下さい。