長文読解問題が速く解けるようになる方法

2023年09月29日



長文読解問題が速く解けるようになるには重要なポイントがあります。それは「文章全体の要点を早く掴む。」という事です。これについてしっかり説明します。

文章全体の要点を早く掴みましょう。

まず長文読解問題では、説明文・論説文が多く出題されます。説明文・論説文というのは筆者の主張が必ず入っています。例えばあなたが取り組む文章題が、とある歴史上の人物について書かれたものであったとします。教科書ならその人物の偉業について時系列に解説すれば終わりですが、説明文や論説文としてまとめられた文章だとそこに必ず筆者の主張が入っています。これをエッセイでは「Thesis Statement」と言います。このThesis Statementをどれだけ早く見つけられるかによって、あなたが取り組む読解問題を理解する早さが変化します。つまりあなたがまず真っ先にやるべきなのは、このThesis Statementを見つける事に他ならないのです。

文章は色々な単語や文、そしてパラグラフから構成されていますが、実は書き手が読み手に伝えたいメッセージは極めてシンプルなのです。例えばあなたが「国際問題を解決する手段として戦争は許されるべきか?」という質問を受けて文章を書く場合、本質的には「イエス」か「ノー」のいずれかに対する答えを、根拠も示しながら書いていくと思います。英語でも全く同じです。結局、文章には書き手の主張が含まれており、あなたはその主張を自分が読む文章から正確に掴まなければならないのです。この戦争の例で言うならば、筆者が戦争に肯定派か反対派のいずれなのかを真っ先に読み取る必要があります。それ以外は結局は筆者の主張を支える理由に過ぎません。

しかし長文読解問題が難しいのは、大学受験の英語の長文読解問題では、書き手の主張がどこに書いてあるのかを自分で探さなければならないという点です。そして書き手の主張が一番上や一番下の文に平易な文で書かれている事はまずと言っていい程ありません。それだと問題にならないですよね。でも実は重要なヒントがあります。それは「Thesis Statement」です。要するに「筆者の主張」です。筆者の主張は必ず文章中に存在するので、それを注意深く探り、正しく読み取る事が、あなたの読解問題の成否を分けるのです。

筆者の主張は必ず文章中に存在します。

このように長文読解では「Thesis Statement」を見つける事が重要になりますが、その方法論については別記事で解説します。ここで簡単に書くと、分かりやすい主張文の場合は一番最初かその次のパラグラフにあり、また最後かひとつ前のパラグラフに表現を変えて書かれているケースが多くあります。(もちろん絶対ではありません。)英語の文章を書く場合、最初に「Thesis Statement」を書くと子供っぽい文章に見えるので、できる限りどこにそれがあるかを分かりにくくする事が求められます。その技術こそがライティングの技術の一つでもあります。つまり書き手は自分の主張を簡単に探られないようにし、読み手はその主張を何とか探そうとするのが、長文読解問題の本質でもあるのです。

慣れてくるとすぐに掴めるようになりますが、最初の段階では何がその文章全体の「Thesis Statement」なのか、まずそれを探す事が重要だという認識を持つようにしましょう。

長文読解演習が上手く進まないという場合や英語の勉強方法でお悩みの場合は以下のフォームからご遠慮なくご相談下さい。

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