長文読解問題で出題される背景知識を学ぼう。

2023年09月30日



長文読解問題は文章の内容によって大きく難易度が変わります。つまり文章の内容を意識せずに勉強を行う事は間違っていると言えます。

長文読解問題は内容によって難易度が変わります。

そもそも英語の長文読解問題は英語で書かれているというだけであって本質的には国語の文章問題と変わりません。(もちろん言語が異なるので表現方法は違います。)まずこの点をしっかり意識して下さい。では文章題の対策に重要なのは何でしょうか。それはまず内容を理解する事だと言えます。英語でも全く同じです。つまり英語の長文読解問題で高得点を取るには内容の理解が必要不可欠なのです。ではここであなたに質問します。あなたが文章題を解く時に「文章の内容」は読みやすさと無関係であると言えますか。例えば政治や歴史についても、また医学や化学について論じられても同じように読むことができますか。恐らく普通はそうではないと思います。


つまり英語の長文読解問題では読解問題の解き方だけを知っていればどんな文章題でも変わらずに点数が取れるという事はあり得ません。文章題では何について書かれているかによって、時間と理解度の関係が変わるのです。例えばあなたが薬学部志望の高校生であって、既にある程度の薬の知識がある場合は、医学や化学について書かれた文章は比較的読みやすいと感じると思います。知らない単語があったとしても、文中の別の単語の意味を知っていれば知らない単語の意味も推測しやすくなります。またあなたが西洋史が大好きであるのならば、米国史について書かれた文章は、非常に読みやすいですよね。このように文章題の理解度というのは同じ時間を掛けて読んでも背景知識の有無で大きく異なるのです。

内容の理解度は背景知識の有無で変わります。

そのため英語の長文読解問題に取り組む場合は出題される可能性のある背景知識をしっかり学ぶ必要があるのです。英語が難しければ日本語でも大丈夫なので、出題される文章題で論じられる可能性がある内容を事前に背景知識として学んでおく必要があるのです。もちろん事前に全てを学ぶ事はできません。複数のアカデミックな内容が出題される文章題では、全てについてしっかり学んでおくという事は現実的に不可能です。しかし少しの要点だけなら事前に学んでおく事ができます。また出題されそうな内容というのはある程度は事前に把握する事ができます。では、どのような内容でしょうか。

まず英語で書かれている文章は本質的に西洋の内容が書かれているケースが多いです。当然ですよね。そもそも出題者は英語のネイティブである可能性すらあります。そうなると必然的に話が西洋の話に偏りがちです。次に内容についてですが、大学受験の英語入試に出題される内容としてはアカデミックな内容が非常に多いです。詳細は長くなるので控えますが、要するに学校の授業で学ぶような内容です。そしてそれに加えて留学時との交流話(ホームステイで異文化交流を行った話)や学校内での話が多くなります。またあなたが受ける学部・学科に関する話も当然出題される可能性が高いです。例えば医学部を受験する場合、通常は医学に関する文章題が出題されます。つまりあなたはこのような内容を日本語でもいいので先に学んでおくべきなのです。

実際にあった例ですが、とある有名進学校の高校生と彼の志望大学の二次対策を行っていた時に、過去問題にあまりにも米国のコロニアル・ピリオドから独立までの話が多かったので先に米国史の授業を日本語で行った事があります。もちろん読解対策の為です。その生徒様に関しては無事に志望大学に合格されましたが、後にその年の試験問題を確認するとやはり米国史の内容が出題されていました。このように事前に出題内容を予想できている人は読解時に有利になるのです。これは英語力ではなく試験力の問題ですが、入試が試験である以上、このような対策は欠かせません。

背景知識を事前に学んでおきましょう。

このように英語の長文読解問題では「出題される可能性の高い内容」を事前に背景知識として学んでおくべきなのです。この点を疎かにして、内容を意識せず文章題を全て「長文読解対策」と一括りにして対策を進めてしまうと、非常に勿体ない事になる可能性が高くなります。そのため試験問題に合わせて内容の知識も学ぶ事が重要であるという認識を持つようにしましょう。それがあなたの点数を引き上げてくれる事になります。

長文読解演習が上手く進まないという場合や英語の勉強方法でお悩みの場合は以下のフォームからご遠慮なくご相談下さい。

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