2023年09月29日
長文読解問題は質問から読みましょう。
長文読解問題には正しい解き方があります。その解き方とは「質問から読む。」というものになります。これには二つのメリットがあります。今回はその一点目について解説します。(二点目は別記事「長文読解の正しい解き方を知ろう。(その2)」をご覧下さい。)
質問から読むと必要な情報が入手しやすくなります。
長文読解問題を解く時に質問から読むメリットの一点目は「必要な情報を入手しやすくなる。」というものになります。
例えばあなたが文章題を読んでいる時、その話の本質は理解できても細かい情報までは記憶に残らないと思います。例えばネイティブ・アメリカン(先住民であるインディアン)の歴史について紹介されていたとしても、その歴史の大きな流れは理解できても、初めて聞いた細かい部族の名前や詳細などはそこまで強く記憶に残らないと思います。何故なら本質的に文章題の細かい部分を記憶する事はそんなに重要ではないからです。通常、文章というのはその本質を理解する為に読むものなので、細かい情報が記憶に残らないのはむしろ当然と言えます。
しかし上記のケースで文章を読み終えた後に、質問で「〇〇という部族はどの地域に住んでいたのか?以下の中から選びなさい。」と聞かれたとしても、その〇〇だけではなく複数の部族の居住地について説明されていたのであれば、文章を読み返すことなくその問いに答える事は難しいと思います。結果として、もう一度改めて該当する部分の文章を探し、読みながら答えを探す事になると思います。つまりこの時点で無駄が生じてしまうのです。もちろん読み返す場合は最初に読み始めた時より答えを探しやすいのは事実ですが、それでも読み返す時間はあなたの試験時間を減らしてしまい、試験の効率を悪くしてしまいます。
ただこのケースで先に質問を読んでいれば、その部分に該当する部分を読んだ時に回答すればいいのです。そして答えを探すように読めばいいので、文章から最も重要な情報である「拾わなければならない情報」をより探しやすくなります。その結果、あなたは効率的に文章題を読む事ができるようになります。これは一般社会でも同じです。例えばあなたの周りにある「赤い物」を探してください、と言われたら近くにある「赤い物」がすぐに目に入ってくると思いますが、そのように質問されてない状態で目を閉じて「あなたの周りある赤い物は何ですか?」といきなり聞かれたらすぐには答えられないのと同じです。
このように人間は意識を向けたものに対する情報のみ入手できるのです。読解問題も全く同じです。そのためまずは「質問から読む事」を意識するようにしましょう。試験で問題を解く時はまず質問を読むのです。間違っても文章をじっくり読む事に拘ってはいけません。
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