英文が和訳できない時はどうすべきか?

2023年10月03日



長文読解問題で精読・和訳を行っている時にどうしても訳せない英文が見つかる時があります。単語を調べてたら意味が出てくるのに、組み合わせると答えの日本語と一致しない。和訳された解答を見てもどうしてこのような訳になるのか分からない。こんな問題が長文読解問題の勉強時に発生する事があります。ではそんな時はどうするべきでしょうか。

英文の和訳が解答と一致しない場合はどうするか。

このような場合の対処法は二つに分けられます。一つ目は徹底的に調べるというものです。単語が分かるのに英文が和訳できないという事は、同じ単語でも使う意味を間違えているか、その英文の中にどのような文法や構文が使われているかが理解できていないという事です。このような場合では徹底的に使われている単語や文法・構文を探し出し意味を当てはめる事で和訳する事が可能となります。調べるのは大変な作業ですが、ここまでは頑張れば対処できると思います。

二つ目は実はそれ以上は無理に論理で考えないというものになります。具体的に言うと、単語と文法・構文を調べても意味が分からなければ和訳された解答をそのまま受け入れるのです。これが二つ目の対処法です。当然ですが、まずは一つ目の対処法を選択すべきです。しかし英語の文というのは必ずしも正しい単語の意味や構文が調べられるものではありません。また教材に出ていない書き手の独特な表現が含まれているケースや、特定の単語にはない意味を状況的に例外で用いているケース、使い方自体が議論の余地があるような表現が使われている英文は実際にあります。つまりこのような英文は無理に和訳せず解答をそのまま受け入れた方が効果的なのです。

解答が論理的でない場合はそのまま受け入れましょう。

このようなことが起きる理由は非常にシンプルで、そもそも英語をそのまま100%日本語にする事自体が本当は無理である、というものになります。先人たちが特定の構文をこのように日本語に訳すと決めていても、実はそれはどんな時でも常に正しい訳ではありません。組み合わせる単語を変えると意味が崩れてしまう文法や構文は幾つも存在します。つまり和訳時には柔軟性が求められるのです。この単語とこの構文を組み合わせて和訳してもどうも上手く和訳できない、実際に答えを見ると不思議と単語の意味が一つ消えている、という英文なんて実はよくあります。それが英語を日本語にするという事なのです。つまり文の中で使われている100%全ての単語・構文を日本語訳に当てはめても正しく和訳できないケースが実際に存在するのです。

そのためどうしても文が上手く和訳できないという時は、無理せずその分は飛ばして別の単語や構文を調べて和訳するようにしましょう。そしてその分についてのみ和訳するようにしましょう。英語の和訳時は分かった気になり適当に訳してはいけません。しかし矛盾するようですが、それと同時に完璧さを追求し過ぎると意味が理解できなくなるケースもあります。そのためあなたがしっかり調べてもどうしても上手く和訳できない文がある時は無理せずにそのまま解答を受け入れましょう。完璧な和訳を目指しつつ、和訳時に生じている矛盾を受け入れる、という姿勢が英語の勉強では重要になります。

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