2023年10月05日
過去問題が重要であると主張すると決まってこのような反論を受ける事があります。「過去問題は既に出された問題だから次に出る事は絶対ない。だから不要だ。」というものです。では過去問題は不要なのでしょうか？
過去問題は絶対に必要です。次に同じ問題が出題されるか否かは関係ありません。
答えを言うと「過去問題は絶対に必要である。」というものになります。その理由は「過去に出題されたから」です。過去に出されたからもう出ないので不要だというのは誤りです。そもそも次の入試問題で何が出題されるかなんて誰にも分かりません。もちろん過去に出題された問題と同じ問題がそのまま出題される事はありませんが、過去に出た問題を通して「過去に出題された内容から次に出題される問題の傾向」を知る事はできるようになります。これは別記事「英語の過去問題の重要性」でも解説した通りです。でも実は過去問題のメリットはそれだけではありません。
過去問題つまり入試問題というのは、指導側から見ると「作品」です。美しい芸術作品のようなものです。それも一流の大学教授達が時間を掛けて作り上げた作品です。その作品は決して簡単に作られたものではなく、解いている人が想像できないレベルまでさまざまな力を深く試してくれる作品に他ならないのです。つまりこの作品を解きその内容や傾向を理解する事で、そして更にその問題が解けるように努力する事であなたの英語力は格段と向上していくのです。実は長文読解力を高めるのに重要なのは良質な問題で勉強する事です。そして過去問題というのは一般的な問題集より遥かに質がいいものです。
過去問題の質は一般的な問題集より遥かに高いです。
学習を進めていく上で大切な事は適切な勉強内容を設定する事ですが、それと同時に良質な教材を用いて勉強を進めていく事もまた大切です。文法力を高めるのにどんな文法書を使っても成果が同じという訳では決してありません。また単語暗記をしようと考えても、どんな単語帳を使っても成果が同じという事は絶対にありません。つまりあなたはどんな教材を用いて勉強を進めるかを徹底的に意識する必要があるのです。またこれは教師や講師についても同じかもしれません。誰から学ぶかで結果は大きく変わりますよね。それと同じぐらい何を勉強材料とするかでも結果は大きく変わるのです。
その中で最も重要な勉強材料は過去問題です。私の知る限り過去問題に勝る問題はありません。あなたが受験しようとする大学の過去問題はあなたにとって最も大切な勉強材料であるべきです。間違っても過去問題を行わずに別の問題集を進めるような真似は辞めて下さい。過去問題は最も大切且つ良質な勉強材料である事をしっかり認識しておきましょう。
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