2023年10月06日
リスニングの勉強法として挙げられる方法の一つに「録音した話を聞く」というものがあります。一般的には大学の講義等を録音し、何度も聞き直す事で理解を深めてリスニング力の向上も図るという勉強法です。
録音した話を英語力向上の目的で聞くのは現代ではおすすめできません。
正直に言うと「ネイティブスピーカーの話を録音して何度も聞く」という方法は、現代ではあまりお勧めできる勉強法ではないと思います。何故なら現代では誰でもインターネット上で「Google」や「You Tube」等を使い英語の動画を見る事ができるからです。またWeb上で米国の新聞等を音声付きで読む事ができ、CNN等のニュース番組も契約すれば安価で見る事ができます。更に米国の一流大学の講義も一部は無料で配信されていますね。そのため、このような時代にネイティブスピーカーの話をそのまま録音して聞き直す事に価値があるとは思えません。
もちろん内容にもよります。あなたが高校生でも学校の授業で英語(ネイティブスピーカー)の授業があり、その内容が素晴らしいものであるならば、是非とも録音して何度も聞き直すようにしましょう。ただ録音データを聞き直すデメリットは、スクリプト(原稿)がない事です。(もちろん入手できる場合は別です。)スクリプト(原稿)がないので聞き直した時に単語や文法が聞き取れない場合は調べる術がないのです。そのため正直に言うと効率的とは言えません。
ネイティブ・スピーカーの話を録音してリスニングの勉強材料として使ったのは上記のようにネイティブの話やリスニングの教材が入手しにくかった時代の話です。もちろんモチベーションを上げる為には非常に有効だと思いますが(因みに私も経験者です。)、現実的にここまで多くの教材や動画が簡単に手に入る現代にはそこまで大きな価値を持つとは思えません。そのためネイティブスピーカーの話を録音してリスニングの課題にするのは一部の普通では入手できない人の話に限定する事にしましょう。リスニング力の向上過程でスクリプト(原稿)がない話を聞いても、そこまで大きな価値はありません。
もちろん大学生になれば話は変わります。大学の講義でネイティブの先生が一回しか話さないような貴重な内容だとしっかり録音するようにしましょう。でも高校生がリスニング力の向上を目的とする場合は、録音データを使うのは昔と比べて効率的とは言えないと思います。
リスニング教材はたくさん販売されていますので、それらを使ってリスニング力の向上を図りましょう。もちろん迷ったらまずは志望大学か共通テスト、英検等のリスニング問題を使って下さい。
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