2023年10月12日
大学受験の英語入試では和英問題(日本語を英語にする問題)も出題されます。具体的には日本語で書かれている文章の幾つかを英文にする問題です。日本語に下線が引かれていて、問題では「下線部を英語にせよ。」と書かれています。この問題がしっかり解けるようになる方法について解説します。
和英問題ではまず日本語を読んで文型・構文を考えてみましょう。
まず和英問題では文を読んだ後に「文型」または「構文」を考えてみましょう。そしてこの部分に誤りがなければあなたが作る英文は大きく意味を誤ることはありません。そして日本語では問題ない表現でも英語にすると不自然になる場合や意味が変わってしまう場合はまず別の日本語の文に作り変えてしまいましょう。
和英問題では必要に応じて日本語を作り換えましょう。
たとえば「昨日初めて出会ったトムという男性は非常に高価な車を持っているが、それを持て余している。」という文があれば、コンマの前は「男性は車を持っている(SVO)」の部分だけを拾って書くようにしましょう。これで「The man has a car.」という部分をしっかり書く事ができれば、後は「昨日初めて出会った」や「トムという男性」、「非常に高価な」という修飾語の部分は後から付け足すだけでよくなります。
次に「持て余している。」という表現はそのまま英語にしてはいけません。何故ならそのまま英語にすれば意味が通らないので、そもそも「持て余している。」という表現をより英語にしやすい日本語に直す必要があります。例えば「彼はそれを使う機会がない。」という文にすれば「He doesn’t have any opportunities to use it.」という文に書き換えることができます。
このように日本語を見て文型や構文が思いついたらまずは重要な部分だけ先に書いてしまいましょう。そして文の構造がしっかりできれば後は言葉を加えるだけで良くなります。しかしそのまま英語にすると不自然な日本語なら先に日本語を英語にしやすい日本語に変えてしまいましょう。順序を書くと以下の通りになります。
1.日本語を見て文型や構文を考える。(そのまま日本語にできる場合は「A」できない場合は「B」)
<A>
2.まずは文型や構文を意識して修飾語を除いた簡単な英文を書く。
3.その後に修飾語を加えて英文を完成させる。
<B>
2.英文にしやすいように同じ意味の別の日本語に書き換える。
3.英文にする。
たったこれだけです。しかし私が見てきたケースから考えると、ほとんどの人がまず「1」で躓くことになります。そのため必ず文型や構文をしっかり学習し和英問題で生かせるようになりましょう。そして「A」と「B」のプロセスを意識して練習し和英する力を高めていきましょう。
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