2023年10月10日
英語のライティング(英作文)についての指導を行うと、優秀な人ほど混乱してしまうケースがあります。何故なら国語の作文の書き方が身に付いているので、英作文の書き方に違和感を感じてしまうことがあるからです。しかし国語と英語では言語が違うだけではなく正しい書き方が異なるので、今回はそれについて説明します。
国語の作文と英作文ではそれぞれ正しい書き方が異なります。
別の記事「英作文の書き方のコツを知ろう。」でも述べた通り、基本的に英作文では自分の主張を行いその理由を述べていくことになります。そこでは別の意見や反対の立場に配慮する必要などはなく、どちらかと言えばディベート(討論)で相手に打ち勝つぐらいの気持ちで書くことが求められます。しかし国語の作文の場合は異なります。そのためここで混乱してしまい、国語の作文で書く内容を英作文で書いてしまう人が大勢いるのです。ただこれだと英作文で高得点を取ることはできません。
国語の作文ではどちらかと言えば自分の意見を述べた後に別の意見を尊重したり、反対側のメリットも述べて両方の意見を上手くまとめることが高評価に繋がります。(ただしその風潮は変化しつつあります。)例えば私はAだと思うし理由はこれこれだけど、Bも見方によってはいい意見だと思う、と書けば高評価が得られるのが国語の作文の特徴です。そのためこの方法をしっかり学んできた人ほど英作文の書き方に違和感を感じて上手く書けていないケースがあります。そのため英作文を書く時には言語だけではなく根本的な考え方を変える必要があるのです。
英作文では自分の意見と異なる意見や反対の立場を擁護すれば高得点は得られません。それどころか評価は下がります。そのため英作文を書く時は「国語の作文とは評価の方法が全く異なる」という事実をしっかり受け止めてから文章を書く必要があります。この現実に上手く対応できず、国語だと高評価が得られる文章を英語で書き英作文で躓いている人は多くいます。最初は仕方ないと思いますが、これが続くと英作文では高得点が取れません。
そのため国語の作文と英作文(ライティング)では評価の方法や正しい書き方が全く異なるという事実をしっかり認識するようにしましょう。この書き方も演習で必ず身に付けることができます。
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