2023年10月16日
「文型」について解説します。
あなたが英語の文法を学ぶ過程で「文型」というのは最も重要な文法単元になります。何故なら文型を学ぶことで文の種類を分類することができるようになり、その結果として英文の意味が正しく理解できるようになるからです。文型の概念について解説します。
まずほとんどの英文は次の五つの種類に分類することができます。
（１）S＋V（第一文型）
（２）S＋V＋C（第二文型）
（３）S＋V＋O（第三文型）
（４）S＋V＋O＋O（第四文型）
（５）S＋V＋O＋C（第五文型）
文型を学ぶと正確に和訳することができるようになります。
上記を概念を理解することが重要な理由は、英文解釈を行う時に早くそして正確に英文を和訳することができるようになるからです。しかしこれらを正しく理解していないと正確に和訳することができなくなります。その最も大きな理由は英語と日本語に違いにあります。日本語で書く順番で英語を書くと意味が伝わらなくなります。例えば日本語で「私はサッカーをする。」という表現を日本語にすると「I play soccer.」になりますが、これをそのまま日本語にすれば「私はするサッカーを。」となります。これだと意味が伝わりません。そのため文型を覚えておくことですぐに英文が和訳できるようになるのです。
文型を学ぶことが大切な理由はそれだけではありませんが、本質的な理由は上記の通りです。しかしもう一つ重要なのは、英文法を学び始めた段階では文型を意識し過ぎなくて良い、ということです。英語の基本的な文法や単語が定着していない状態で文型を学んでもそんなに意味はありません。何故ならそもそも英単語が和訳できず構文すらそこまで知らない状態で、無理に文型を意識して取り組むと混乱してしまうからです。英文の文型を意識するには英文にある単語がSVOCのどれに該当するかを判断する必要がありますが、単語や熟語等の暗記ができていないと判断できる訳がないからです。
学校や塾によっては高校一年生の段階からいきなり文型を意識させているケースもあるようですが、まずは文型の概念を知ることが大切であり、それ以上は長文読解の演習に入るまで強く意識する必要はありません。しかし読解演習が進むと重要になってきますので、文型が重要になる時期はある程度英文が読めるようになってからだという事を認識しておきましょう。後に必要になる時が来るので、それまでは概念だけ押さえて先に進んでいきましょう。ただし長文読解の英文解釈には必要になりますので、その時にしっかり復習しましょう。
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