大学受験の英語を勉強する順番

2023年09月22日

 

 

大学受験の英語入試対策には効果的な勉強の順番があります。

具体的には次の順番を守って勉強を進める必要があります。

1.単語を暗記する。
2.文法・構文を学ぶ。
3.英文解釈の演習を行う。
4.長文読解演習を行う。
5.過去問題と大学別の対策に入る。


上記の順番は非常に大切です。大学受験の英語に必要なのは長文読解力を高める事と大学別の受験対策を行う事です。長文読解問題に取り組めるようになるまでは上記の「1」「2」「3」を順々に(または同時に)進める事で可能になります。そして大学別の対策「5」は「4」をしっかりと行い長文読解力を身に付ける事で可能となります。しかし上記の順序を守らずに英語の勉強を進めていくと、効率的に力を伸ばすことができず、いずれどこかで躓く事になります。何故なら「1」「2」「3」は長文読解問題を解くのに必要不可欠な勉強であり、この部分を疎かにすると長文読解力を伸ばしていく事ができないからです。そして「4」をしっかり行わないと過去問題や大学別の入試対策「5」に入ることができません。そのため上記の順番をしっかりと守り勉強を進めるようにしましょう。それぞれの詳細は以下の通りです。

1.単語を暗記する。

「1」の単語暗記の重要性は容易にご理解頂けると思います。例えば「implement」という単語の意味を知らないと、この単語が出題された場合に意味が分からないと思います。そうなると意味が分からないまま質問に答えることになり、その質問には答えられません。そのため単語を暗記しておかないと、長文読解問題が中心となる大学受験の英語問題には対応できません。また長文読解力を身に付けるには、大量の単語暗記が必要になります。受験勉強中に英語の勉強とは単語暗記である、と多くの方が感じてしまう時期すらある程です。それ程までに単語の暗記は重要な英語学習の一部になります。尚、ここでは「単語」と書いていますが、ここで述べた「単語」には塾語(イディオム)や構文の暗記も含みます。これらの暗記をしっかりと進めるようにしましょう。

2.文法・構文を学ぶ。

「2」の文法を学ぶことの重要性についても容易にご理解頂けると思います。中学に入学すると、まず「be動詞と一般動詞の違い」のような基本的なものから「名詞の複数形」や「三単現のS」のような文法の基本ルールを学ぶ事になります。その理由は、日本語と英語では文法が異なるので、英語独自の文法を学ばないと正しく意味を理解することができないからです。例えば英語で「I study English.」と書くと「私は英語を勉強する。」という訳になりますが、英単語をそのままの順番で和訳すると「私は勉強する英語を。」という訳になります。つまり英単語をどれだけ覚えても文法ルールを知らないと英文を正しく理解する事はできないのです。そのため文法及び構文を学ぶ事は非常に重要な学習の一部になります。この文法(及び構文)と単語暗記が揃って初めて英文が正しく和訳できるようになります。

3.英文解釈の演習を行う。

「3」の英文解釈は長文読解力を高めるのに最も重要な勉強法になります。英文解釈とは特定の英文の文構造を理解し、正しく和訳していく勉強法のことを言います。文法と単語をしっかり学んだとしても、実際に英語の文を読み、それぞれの文構造を正しく理解して和訳する力を英文解釈という勉強法で高めていく必要があります。それは長文読解問題の和訳力に直結します。英文解釈では特に英文の文型を見分ける力が重要になります。しかし英文解釈の演習は必要以上に時間を掛けないようにしましょう。何故なら次の「4」の長文読解演習でも英文解釈を行うことになるからです。長文読解問題でも和訳時には同じように英文解釈を行うのが一般的なので、英文解釈の演習は必要以上に時間を掛け過ぎないようにしましょう。

4.長文読解演習を行う。

「4」の長文読解演習は非常に重要な勉強内容になります。何故なら大学受験の英語の問題は基本的に長文読解問題が中心だからです。そのため長文読解対策を行うことであなたの受験英語力は格段と高まります。単語・文法は重要ですが、それだけで英語の文章を読む事ができるようになる訳ではありません。英文解釈で和訳力を磨いても、長文読解問題の文章全体及び各パッセージの意味を理解して答える問題には対応できません。よって単語・文法・英文解釈の勉強は、長文読解対策としては必要条件ではあっても充分条件ではないと言えます。そのためこの長文読解演習はしっかりと時間を掛けて進めていくようにしましょう。できれば最初は難易度が比較的低い問題から入り、最終的には自分の志望大学の過去問題と同レベルの長文読解問題に取り組んでから志望大学の過去問題に入れると理想です。しかし高校生の場合は時間が限られているので、残り時間を意識しながら過去問題に入る時期を検討するようにしましょう。

5.過去問題と大学別の対策に入る。

「5」の過去問題と大学別の対策は最も重要な勉強内容になります。過去問題は志望大学の受験に必要な英語力を教えてくれるので、非常に重要な勉強内容になります。ここに来るまで色々な勉強が必要になりますが、まず過去問題に取り組めるような状態になれば本格的な受験対策に入ったと言うことができます。過去問題はできれば五年分は行い、問題の傾向を確認しながら入試の対策を練っていくようにしましょう。そして過去問題を分析し大学別の対策を立てていきましょう。例えば自分の志望する大学で毎年英作文の問題が出題されていれば、絶対に英作文の対策が必要です。また和英問題が多く出題されているなら、和英問題対策も取り入れていく必要があります。日本語でまとめる問題や英語で要約する問題等があれば、必ずそれらの対策も必要になります。このように過去問題から志望大学の出題傾向をしっかり把握した上で、自分の志望大学に合わせた入試対策を行うようにしましょう。大学別の対策ができるようになれば合格まであと少しです。しっかり頑張り続けていきましょう。

まとめ

以上が大学受験の正しい勉強の順番になります。大学受験の英語に向けて、これら五つのプロセスを常に意識しながら学習を行うようにしましょう。そして自分に何が足りないか、どこから何を始めていくべきかという事が自分で理解できないのであれば、いつでも当塾にご連絡下さい。自分の現状をしっかり把握した上で効果的な方法で勉強を進めていきましょう。

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