2023年09月26日
英語の長文読解を始める時は、単語だけではなく英文法を先に学ぶ必要があります。
長文読解対策に入る前に英文法を学ぼう。
その理由は英文法を知らないと文を正しく訳す事ができないからです。例えば単語をガムシャラに暗記して単語の暗記量が増えたとしても、現在完了とか不定詞のような文法のルールを知らないと文を正しく和訳する事はできません。例えば「I have been to New York.」(私はニューヨークに行った事がある。)という現在完了形の文を正しく和訳するには、この文が現在完了の経験を意味しているという事を知らないと、各単語の意味だけ知っていても正しい和訳はできません。つまり文を正しく和訳するには文法のルールを覚える必要があるのです。
試しに文法問題を出します。
以下の文を正しく和訳して下さい。
(1) I went to the place in which Taro used to live.
(2) Kate is so kind that everyone likes her.
(3) I studied English hard to pass the next exam.
(4) Having eaten a lot of apples, she wasn’t hungry then.
(5) Yuka is able to speak well more than anybody else in this class.
上記の問題に対する和訳は以下の通りです。
(1) 私は太郎が以前住んでいた場所に行った。
(2) ケイトは非常に親切なので皆は彼女の事が好きだ。
(3) 私は次の試験に合格する為に一生懸命に英語の勉強をした。
(4) たくさんのリンゴを食べていたので、彼女はその時は空腹ではなかった。
(5) ユカはこのクラスの誰よりも英語を上手に話す事ができる。
どうでしたでしょうか。しっかり和訳する事はできましたか?上記は基本的な文法を使って書いた簡単な文です。でもあなたが単語を知っていても文法を知らないと正しく和訳することはできません。
文法を知らないと正しい和訳ができません。
もしあなたがどれだけ単語を知っていても、電子辞書を片手に取り組んでも、上記の英文は文法のルールを知らないと和訳する事はできません。簡単に説明すると「(1)は関係代名詞 (2)は接続詞 (3)は不定詞 (4)は分詞構文 (5)は助動詞・比較級」がそれぞれ含まれています。これらの文法ルールを知らずして、単語だけ知っていても和訳する事はできませんよね。このように英語と言うのは単語だけではなく文法ルールも学ばなければ正しく和訳する事はできないようになっています。
日本語では「私は昼食を食べた。」と書くのを、英語では「I eat lunch.」(順番通りに日本語で訳すと「私は食べた昼食を。」となる。)と書きます。こんな基本的な文ですら、英語だと書く順番が異なるのです。順番が異なるだけならそこまで難しくありませんが、実際にはもっと特定の表現に対する細かいルールがあります。これが英文法の学習です。大学受験の英語対策を行う上では、大量の長文問題を読む事になるので、一つ一つの文を正しく和訳できないと長文読解問題で高得点を取る事はできません。その意味で日本語とは異なる英語という言語の文法ルールを学ぶ事は必要不可欠になります。単語学習に加えて文法学習も必要だという事実をしっかり認識するようにしましょう。
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